ORCA Technologies オルカ TRESTLES (トレッスル) タイムコードジェネレータ アンテナ設置ガイド

Trestles のアンテナオプションには GNSS/GPS アンテナとアンテナを取り付けるための金具がセットになっています．同軸ケーブルは別途用意ください．同軸ケーブルについてはこちらのページも参照ください．オプションのGNSSアンテナの利得は 50dB です．アンテナ系の総合利得が+15～+35dBになるようにします。以下の例では 50dB-2dB-20dB=28dBの利得になります。
アンテナシステムと総合利得の計算

GPSアンテナは屋上など空を広く見渡せる場所に設置して下さい． 見渡せる範囲が少ない場合はGNSSに同期するまでに時間がかかったり，同期が不安定になることがあります． 南側の空を広く見渡せる場所の方が，北側の空しか見えない場所よりGNSSアンテナの設置に適しています． 天頂を望める場所が望ましく，全天を見渡せる場所が最適です．ただし，雷の影響を受けないように建屋から突き出ないように設置します．

Trestlesのアンテナオプションには，利得50dBのアクティブGPSアンテナ，アンテナを固定するための2種類の金具と塩ビパイプ，約15mの二重シールドの75Ω同軸ケーブルなどが含まれています． いずれかの方法でアンテナを支柱に固定します． 金具1では支柱に直接固定することができます．金具2では付属のアンテナパイプを支柱に固定します．同軸ケーブルのTNCコネクタ側をアンテナに接続し，BNCコネクタ側をTrestlesのANTENNAコネクタに接続します．コネクタの接続部は自己融着テープを使い確実に防水します．特に金具1ではコネクタ部が暴露するのでしっかり防水処理してください．金具1も金具2もステンレスホースバンドで建屋のアンテナ台のパイプや手すりに固定します．より長い同軸ケーブルや，雷サージアレスタなどを必要とされる場合は弊社 SS@shoshin.co.jp までお問い合わせ下さい．

金具1の組み立て	金具2の組み立て

 

初めて電源を投入したときに前面パネルのOLEDに表示される時刻は正確ではなく， GNSS: Unlock と表示されます．15分ほどかかって GNSS からアルマナックやエフェメリスなど時刻同期に必要な情報を含む航法メッセージを受信して測位が可能になると GNSS:Locked の状態になり，赤く点灯していた LOCK LED が緑に変わります．航法メッセージの受信には最短でも12.5分かかります．GPS受信機には最後に受信したアルマナックやエフェメリスが保存されており，まずはそれらがまだ使えるかどうかを試しますので，電源投入から手持ち航法データの確認と最新航法データの受信と同期までに30分程度かかることがあります．
何らかの理由で FAULT 状態になると，ALARM LEDが赤く点灯します．FAULT の原因は前面パネルの操作で確認することが出来ます．