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ロジカル
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Logical Solutions コンソールサーバー クイックセットアップ手順

1. フロントパネルのスイッチと液晶表示によるIPアドレスの設定
    IPアドレスを設定する最も簡単な方法です.
    フロントパネルの押ボタンスイッチでIPアドレスなどネットワークを設定すれば,直ちに ssh でコンソールサーバにアクセスできます.下矢印キーを2度押して,Program Network Settingsが表示されたらEnterを押します.IP Addressが表示されたら,Enterを押して Edit IP Address の状態にします.上下矢印キーで値が変わります.左右矢印キーで桁が変わります.設定を終えたら Enter キーを押します.上下矢印キーでNet MaskとGateway Addressを選択して,同様に設定します.最後にSAVEを選択する(Enterを押す)と変更は保存されます.

    設定を終えたら,sshでSCSにログインして設定を続けます.root の初期設定パスワードはrootです.

2.シリアル端末を使ったIPアドレスの設定

  • コンソールポートからの設定
    TeraTermなどの通信ソフトを実行するPCとSCSのコンソールポートを付属の RJ45ケーブルとアダプタ ADP-00008 で接続します.通信ソフトのパラメータは9600bps 8データビット 1ストップビット パリティーなし, XON/XOFFフロー制御,文字コードは日本語EUCにセットしておき ます.

  • SCSにログイン
    ユーザー root 初期設定パスワード root でログインします.

  • ネットワークを設定
    # netconfig コマンドを実行し,ネットワークポート1(eth0)を設定します.
    Would you like to set up networking? に Yes と答えてIPアドレス,サブネットマスク,ゲートウェイ,DNSサーバを設定します.
    # service network restart を実行してネットワークを再起動します.
    参考: 2番目のネットワークポート(eth1)を設定する場合は, netconfig -d eth1 のコマンドを使います.

3.その他の基本設定
    ssh あるいはシリアル接続でrootログインすると次のメッセージが表示されます.端末の文字コードは日本語EUCにしておきます.

    For information/help on Logical Solutions SCS commands, type: man lsi

    To customize the SCS configuration for your location,
    we suggest you do the following:

    * CHANGE THE ROOT PASSWORD!!!
    * reconfigure the network (netconfig)
    * change the host name (changehostname)
    * set the timezone, if not in the Eastern U.S. (timeconfig)
    * add users (adduser)
    * edit the ntp.conf file and then enable the ntpd service
    * root will receive mail from various services, this mail
    should be forwarded to another off-box recipient. See the man pages for
    sendmail and aliases.

    For extra security:

    * edit the sshd_config file to not allow root logins

    * when all settings are changed, reboot the system to save any changes

    次の手順に従いSCSを設定されることをおすすめします:

    * rootのパスワードを変更
    * netconfig を実行してネットワークを設定
    * changehostname を実行してホスト名を設定
    * timeconfig を実行してタイムゾーンを設定
    * adduser を実行して,コンソールアクセスするユーザーを作成
    * /etc/ntp.conf にNTPサーバを設定し,chkconfig ntp on を実行
    * /etc/aliases を変更して root の転送先をSCSの外に設定

    さらにセキュリティーを向上させるために:

    * /etc/ssh/sshd_config の#PermitRootLogin yesをPermitRootLogin noに
    変更して,rootでのログインを禁止します.

    設定の変更を終えたら,reboot を実行してください.
    株式会社 昌新

    次のコマンドを順次実行して設定を行います.

    • passwd コマンド : でrootパスワードを変更(必ず新しいパスワードを記録してください)
    • netconfig : ネットワークに関する設定
      シリアルコンソールから設定している場合:service network restart を実行して下さい.
      ssh接続から設定している場合:service network restart && exit を実行. ssh で再接続して下さい.
    • changehostnameコマンド : ホスト名の設定
    • timeconfigコマンド : タイムゾーンの設定 日本はAsia/Tokyoに変更します.
    • adduserコマンド : 一般ユーザーの登録
    • NTPの設定 : /etc/ntp.conf と /etc/ntp/step-tickers の設定とchkconfig ntp onの設定.service ntp start による起動.
    • sshd_confファイル : rootログインの禁止(必ずユーザーアカウントを作ってから実施のこと)
    • /etc/rc.d/rc.serial を編集して,シリアルポートの属性(速度,フロー制御,DTE/DCEなど)を接続する機器に合わせます.
    • stty コマンドを使いポート名を判別しやすい名前に変更

  • 基本的な設定のためのコマンド

    次のコマンドが基本設定のために用意されています.
    netconfigネットワークの設定
    chnagehostnameホスト名とドメイン名の設定
    timeconfig時刻の設定 : 日本では“アジア/東京”を選択
    adduserユーザーを登録
    authconfig認証の設定

  • システムコマンド
    adduserユーザーの追加
    deluserユーザーの削除
    editbrkブレークシーケンス(ブレーク信号を送る)の変更
    editescエスケープシーケンス(connectモードからぬける)の変更
    edituserユーザーの設定とアカウント情報の変更
    lspポート名の表示
    lscアクティブな接続の表示
    save設定のコンパクトフラッシュへの保存
    sttyポートのパラメータを表示・設定
    versionsバージョン情報の表示

  • デバイスポートとコンソールポートの設定(通信速度,フロー制御)の変更

/etc/rc.d/rc.serial ファイルをエディタで変更します.


コンソールの初期設定
# default setting for CONSOLE 1
stty -F /dev/ttyS0 sane pass8 clocal hupcl ignpar -parodd -cstopb parmrk -inpck
-imaxbel ixany -iexten -echoctl -echoke $SOFTFLOW

デバイスポートの設定例
stty --mode=dce -F /dev/ttyB1  $DEFAULT 9600 $SOFTFLOW <- 初期値
stty --mode=dce -F /dev/ttyB2  $DEFAULT 115200 $HARDFLOW <- 115.2k baud ハードウェアフロー制御
stty --mode=dte -F /dev/ttyB3  $DEFAULT 9600 $SOFTFLOW <- DTE に設定(接続機器がDCE)

  • 変更の保存

    # save コマンドを実行して変更をフラッシュメモリに保存します.
    参考: saveコマンドは,rebootやpoweroffコマンドを実行した際にも自動的に実行され,/etc /home /usr /root配下のファイルをtarアーカイブとしてコンパクトフラッシュに保存します.

    以上で基本的な設定は終了しました.



4. 一般的な運用
  • ヘルプの表示とサポート文書
    man -a lsi でコマンドのヘルプが表示されます.
    また,/usr/local/doc にサポート文書がおさめらえています.マニュアルページには次の3つがあります.
    man 1 lsiユーザーコマンド
    man 8 lsiシステムコマンド
    man 5 lsiLSI ファイル定義

  • 日常使用するLinuxのコマンド
    logoutセッションを終了します.
    manマニュアルページを表示します.
    passwdパスワードを変更します.
    scpセキュアコlピーです.
    sftpセキュアftpです.
    sshsshクライエントです.他のホストにsshで接続できます.
    ssh-keygensshのキーを生成します.
    stty SCSのために拡張された stty です.
    ポートの設定を表示・変更します.デバイスポート(ttyB1 - 48)にもコンソールポート(ttyS0 - 1)にも使えます.例: stty -F /dev/ttyB6 ポート6の設定を表示
    恒久的に設定を変更するには /etc/rc.d/rc.serial ファイルを編集し,save コマンドで保存します.
    serviceservice の状態表示,起動,停止と再起動に使います.
    chkconfigservice の自動起動を設定します.


5. コネクタの配置

  • SCS80R と SCS160R
    本体背面から見て右側に,2つの独立した電源コネクタと電源スイッチ,2つの 10/100Base-Tネットワークポート,2つのシリアルコンソールポートが用意されています.出荷時の設定状態では左側のネットワークポートと左側 のシリアルコンソールポートだけが使用できます.
    デバイスポートは一列に配置されており,左端が1ポートになっています.


  • SCS320R と SCS480R
    本体背面から見て右側に,2つの独立した電源コネクタ,2つの10/100Base-T ネットワークポート,2つのシリアルコンソールポートが用意されています.出荷時の設定状態では左側のネットワークポートと左側のシリアルコンソールポー トだけが使用できます.SCS320Rは電源コネクタ脇に2つの独立した電源スイッチを備えています.SCS480Rは前面パネルに2つの独立した電源ス イッチを備えています.

    デバイスポートは上下2段に配置されており,左下が1ポート,右上が最後のポートになっています.


  • SENTINEL32
    本体背面から見て右側に,2つの独立した電源コネクタと電源スイッチ,2つの 10/100Base-Tネットワークポート,2つのシリアルコンソールポートが用意されています(標準コンソールモジュールが実装されている場合).出 荷時の設定状態では左側のネットワークポートと左側のシリアルコンソールポートだけが使用できます.

    デバイスポートは上下2段に配置されており,デバイスポートモジュールごとに左下が1ポート,右上が最後のポートになっていますので,ポート番号に注意し てください..