EndRun GPS ネットワークタイムサーバ 周波数標準 GPS窓アンテナ

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タイムベース・周波数標準の専業メーカー エンドラン


GPSアンテナの窓ガラスへの取り付け (GPS窓アンテナ取り付けキット PN0608-0010-000 )


屋上設置のGPSアンテナが利用できない場合,窓ガラス内側に GPS アンテナを外向けに固定して GPS 信号を受信し運用できる場合があります. EndRun ではそのために使用する GPS 窓アンテナ取り付けキットを用意しています.

NTPタイムサーバーよりも数ケタ高い精度を要求するPTPタイムサーバーとして運用する際には,基本的には屋上に設置したGPSアンテナを利用し,さらにプレミアム OCXO 高安定基準発振器オプションと組み合わせることが推奨されます.

EndRunのSonoma D12 GPS タイムサーバーは標準でも 24 時間の NTP ホールドオーバーをサポートする基準発振器 TCXO と独自アルゴリズムを装備しており、窓から南天を見渡すことが出来て、視野に建築物や樹木などがなく,窓ガラスが GPS 信号を透過するのであれば,GPS 衛星が1 つしか見えない,あるいは一日に数時間しか GPS 衛星と同期できない環境であっても NTP サーバーを運用できます. また,必要に応じてプレミアム OCXO オプションを利用することで,精度と安定度を改善できます.

注意:標準搭載する TCXO 基準発振器でも窓アンテナを使った Stratum 1 の NTP サーバーの運用は可能です.しかし,窓ガラスにアンテナを取り付けた場合,利用できる衛星の配置に制限が生じるため,全天を見渡せる場所にアンテナを設置した場合に比べて GPS への同期安定性は劣化します. 特に窓から見渡せる空が限られる場合には基準発振器の精度への依存度が高まります. また,周辺の建造物からの反射波によるマルチパスの影響も受けやすくなります. これらの改善とさらに長いホールドオーバーのためにプレミアム OCXO オプションやルビジウムオプションなどの高安定基準発振器オプションが有効です.


窓にGPSアンテナを設置するための条件
  • 窓ガラスがGPS衛星からの電波をよく透過する素材であること(一部のガラスは電波を吸収します)
  • 窓ガラスに熱線遮断フィルム(金属蒸着フィルム)が貼られていないこと(金属蒸着フィルムは電波を通しません)
  • 南の空の視界が開けていること
  • 窓の前に建造物や立ち木やタワーなどがないこと
  • 近隣に携帯基地局アンテナがないこと

これらが確認できない場合,窓アンテナは使用できない場合があります
GPS アンテナの設置を予定する窓にハンディー GPS 受信機を置いて,比較的容易に短時間でこれらを評価することができます

また、実際に窓ガラスアンテナでの運用をお試しになりたい場合は, Sonoma D12 GPS の実機をお貸し出しして1週間ほど運用していただき,データを収集し受信状況を解析することもできます.お問い合わせください.

ハンディーGPS受信機をこの用途のためにお貸し出しいたします.お問い合わせください
ハンディーGPS受信機による検証手順

窓の内側にGPSアンテナを設置した際の注意事項

上記の条件を満たしても,全天を見渡すことができるアンテナと比べて次のような違いがあります

  1. 自位置を獲得するのに非常に時間がかかる(1日以上)ないし、測位できないことがあります( GPS 受信機自身で測位できない場合は,Google Maps 等を使いアンテナの位置のWGS84座標を得て、Sonoma に手入力します)
  2. 可視衛星数が少なく,マルチパスの影響も強く受けるために頻繁にTFOMが劣化することがあります(NTPが必要とする時刻精度はえることができます)

窓ガラスアンテナ取り付けキットを使い、標準添付のGPSアンテナを窓ガラスに取り付けます


GPSネットワークタイムサーバに標準添付する耐候性アンテナを「窓ガラスアンテナ取り付けキット(オプション)」を使い窓ガラスに貼り付けて室内GPSアンテナとして使用できます.

窓ガラスアンテナオプションについてはこちらを参照ください.詳しくは弊社までお気軽にお問い合わせください.


窓アンテナ取り付けキットを使い,窓ガラスの内側に取り付けた本体付属のアンテナ


GPS タイムサーバーが機能するには,GPS アンテナの設置場所を正確に知る必要があります. 通常は GPS 測位により GPS アンテナの座標と高度を時間をかけて平均化し、正確に決定します. しかし,窓ガラスに取り付けたアンテナでは,測位に長い時間を要することがあり,その間は時刻の配信を行えません. これは GPS アンテナの設置場所を知るために,測位に適した位置に 4 つ以上の衛星が見え続けなければならないにもかかわらず,窓からは空の半分しか見渡せず,まれにしか 4 つの衛星を適切な角度をもって見ることができないために起こります. そのまま何日か放置すれば測位できることもありますが, GPS アンテナを設置する窓から100m以内に空の開けた屋上や駐車場があるのなら,その地点においてハンディー GPS 受信機による測位を行うか,あるいは Google Maps を使いその窓の位置の WGS-84 座標を調べて, GPS タイムサーバにコンソールコマンドを使って手入力することができます. GPS アンテナの正確な位置が決まれば,衛星が一つしか見えなくても NTP サーバーを運用できます.

また,方角の異なる2面以上の窓ガラス(南向きと北向き,東向きと西向きなど)に複数のGPSアンテナを取り付け, 混合器により信号を合成することで,受信安定性を改善できることがあります. ご相談ください.

お問い合わせはこちらまで



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