IRIG タイムコードと書式
IEEE-1344について



概要

1956 年に,アメリカのInter Range Instrumentation Group (IRIG)TeleCommunication Working Group (TCWG) がタイムコードの標準化をするように命じられて,IRIG フォーマットが制定がされした.最新版は Range Commanders Council のサイトにあるAvailable Publicationのページから入手できます.

IEEE-1344はアメリカのIEEEのPower Engineering Society の The Power System Relaying Committee により IEEE Std 1344-1995 として出版された規格であり,電力系の用途において必要とされる時刻同期機能について規定しています.その Appendix F にIRIGタイムコードのControl Functions(27ビット 通称CF)の使い方が定義されています.電力業界においてIRIG B120と呼ばれるタイムコードは,多くの場合IEEE-1344です.

EndRunが標準でサポートするフォーマットは以下の通りです.これ以外についてはお問い合わせください.
IRIG-B122/002
IRIG-B123/003
IRIG-B120/000 (IEEE-Standard 1344-1995)
NASA-36
2137

IRIG フォーマットの書式
IRIGコードの書式には,ローマ字1文字と数字3文字で構成される名前がつけられています.それぞれの文字や数字はIRIGコードの構成を意味しています.
 IRIG A 
 IRIG B 
 IRIG D 
 IRIG E 
 IRIG G 
 IRIG H 
A000
B000
D001
E001
G001
H001
A003
(B002)
D002
E002
G002
H002
A130
B003
D111
E111
G141
H111
A132
B120
D112
E112
G142
H112
A133
B122
D121
E121
-
H121
-
B123
D122
E122
-
H122
-
B150
-
-
-
-
-
B152
-
-
-
-
-
B153
-
-
-
-

(B002はIRIG標準にはありません.B122をDCLS出力したものです.)
(Endrun のタイムサーバーと時刻周波数標準 はB120, B122とB123を出力できるほか,プログラマブルTTL出力オプションから DCLS B000, B002, B003 を出力できます.)
スローコード出力(ペンレコ記録可)オプションとして,H002を用意しています.お問い合わせください.

文字と数字は次の意味を持っています.

最初の文字
速度
-
ビットレート
フレームレート
フレーム間隔
A
B
D
E
G
H
1000 PPS
100 PPS
1 PPM
10 PPS
10000 PPS
1 PPS
10 fps
1 fps
1 fph
6 fpm
100 fps
1fpm
0.1 sec
1 sec
1 hour
10 sec
10 ms
1 min
最初の数字
様式
0
1
2
DC Level Shift (DCLS), パルス幅変調, キャリアなし
サイン波のキャリアを振幅変調
マンチェスター符号
2番目の数字
キャリア
0
1
2
3
4
5
キャリアなし (DCLS)
100 Hz / 10 ミリ秒分解能
1 kHz / 1 ミリ秒分解能
10 kHz / 100 ミリ秒分解能
100 kHz / 10 ミリ秒分解能
1MHz / 1 マイクロ秒分解能
3番目の数字
コーディング
0
1
2
3
4
5
6
7
BCD, CF, SBS
BCD, CF
BCD
BCD, SBS
BCD, BCD_Year, CF, SBS
BCD, BCD_Year, CF
BCD, BCD_Year
BCD, BCD_Year, SBS

  • BCD - Binary Coded Decimal, coding of time (HH,MM,SS,DDD)
  • SBS - Straight Binary Second of day (0....86400)
  • CF - Control Functions ユーザー定義 (IEE1344やANFORが年情報ほかを定義)
 
振幅変調の IRIG コード (AMコード,アナログIRIGコードなどとも呼ばれます)

一般的に使われているIRIGコードです.振幅変調のIRIGコードはキャリアとそれを変調するIRIGタイムコードからできています.最初の数字は1,キャリアの周波数はタイムコードの名前の2番目の数字で表します. 例:IRIG-B122
  • キャリアのエンベロープはIRIGコードそのものになっています
  • マークとスペースの比は通常 10:3 (10:3 から10:6 が許される)です
 
DCLS の IRIG コード (デジタルIRIGコードなどとも呼ばれます)

DCLS IRIGコードは,キャリアを持たないIRIGコードそのものです.最初の数字は0,キャリアを持たないためタイムコードの名前の2番目の数字も0になります.例:IRIG-B002
    • IRIG 200-98 で定義されたコードです
    • DC レベルシフトコードであり,キャリアを持ちません

IEEE 1344

CF - Control Functions の定義
IRIG B
位置ID
CF
ビット
内容
説明
P50
1
西暦,BCD1
西暦の末尾2桁をBCDで
P51
2
西暦,BCD2
P52
3
西暦,BCD3
P53
4
西暦,BCD4
P54
5
未使用
未割り当て
P55
6
西暦,BCD1
西暦の末尾2桁をBCDで
P56
7
西暦,BCD2
P57
8
西暦,BCD3
P58
9
西暦,BCD4
P59
-
P6
位置ID #6
P60
10
LSP
うるう秒の挿入前の59秒まで1になる
P61
11
LS
0=うるう秒の追加 1=うるう秒の削除
P62
12
DSP
サマータイム(DS)変化の前59秒まで1になる
P63
13
DST
1=サマータイム(DST)
P64
14
タイムゾーンオフセット 正負
UTCとIRIG Bタイムコードフレームの時刻との差
(サマータイム期間には変化する)
P65
15
タイムゾーンオフセット バイナリ1
P66
16
タイムゾーンオフセット バイナリ2
P67
17
タイムゾーンオフセット バイナリ3
P68
18
タイムゾーンオフセット バイナリ4
P69
-
P7
位置ID #7
P70
19
タイムゾーンオフセット 0.5時間
0=なし 1=0.5時間オフセット追加
P71
20
Time Quality Bit 時刻精度
クロックの誤差を示す4ビットのコード
0100=クロックはロックしている,誤差<1u秒
1111=クロックは同期していない,データは使えない
P72
21
Time Quality Bit 時刻精度
P73
22
Time Quality Bit 時刻精度
P74
23
Time Quality Bit 時刻精度
Time Quality Bit 時刻精度
P75
34
パリティ
フレームの先頭からCFビット23までのデータビットの奇数パリティ
P76
25
未使用
未割り当て
P77
26
未使用
未割り当て
P78
27
未使用
未割り当て
P79
-
P8
位置ID #8