EndRun Technologies ネットワークタイムサーバー

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タイムベース・周波数ベースの専業メーカー
GPS衛星を時刻源とするNTP PTP IRIGタイムサーバ Sonoma
Sonoma D12 ネットワークタイムサーバー
GPS衛星を時刻源とするNTPタイムサーバの基本的な動作
1. 電源投入
約1分かけてユニットは初期化され,GPS受信機は保持している自身の位置情報と時刻,衛星の軌道情報を元に衛星を探し始めます.この時点ではNTPサーバからの応答は Stratum は16,Leap Indicator は3であり,それを受け取ってもクライエントの時刻が更新されることはありません.この時点では緑のLEDは点灯し続けています.シリアルコンソールが接続されているとブートメッセージが表示されます.

2. GPS衛星からの信号の捕捉とポジションサーベイ
GPS受信機が保持している位置情報と時刻と軌道情報が正しければ3から5分で衛星群を捕捉し,同期します.
新しい位置に設置された場合など,GPS受信機が保持している位置情報が誤っている場合は,古い情報を廃棄する判断に15分を要します。その後自身の新しい設置場所を確定するまでに起動後30分ほど要します.位置を確定するには4つの衛星からの信号を受信する必要があり,これに要する時間は衛星群のその時点における配置と受信状態に左右されます.
衛星からの信号を受信すると緑のLEDはゆっくり点滅をはじめ,同期すると点滅が早くなります.

3. GPS衛星からの信号に同期
発振器のディシプリンが始まり,発振器がフェーズロックすると Stratum 1 の時刻配信を始めます.SYNC LEDが毎秒一回点滅し始めます.

4. GPS衛星からの信号の喪失
GPS信号との同期が外れると,GPS受信機は12チャンネルすべてを使い利用可能な信号を探し始めます.一方,ディシプリンされた発振器により正確な時刻の配信は続きます(ホールドオーバー).標準装備のTCXOでは24時間まで Stratum 1 (予想誤差10ms以内)が維持されます.より高安定度な発振器オプションを選択することにより,自立的に正確な時刻を配信できる期間は最長140日まで延長できます.Stratum 1 を維持できる期間を過ぎてもGPSに同期できない場合は,Stratum 16 となり,Leap Indicatorも3(11)に変化します.SYNC LEDは点灯し続け,ALARMのLEDが点灯します.

5. 正確な時刻の保持
GPS信号にロックしているか,GPS信号を失っても算出される予想誤差が一定値以下の期間(ホールドオーバー期間)は Stratum 1 が維持されます.この期間を過ぎると Stratum 16 となり,Leap Indicatorは3(11)に変化し,時刻の問い合わせに応答しますが、クライエントはその応答を無視するようになって,時刻の配給はできなくなります.
ホールドオーバー期間は,使用されている発振器オプションの安定度から誤差がUTCに対して10ms以内を維持できる期間と定義しています.ホールドオーバー期間は搭載する発振器オプションにより異なります.それぞれの発振器で安定度が異なるためです.

発振器の種類ホールドオーバー期間
標準 TCXO 発振器24時間
OCXO 発振器オプション35日間
ルビジウム発振器オプション140日間

6. GPS信号の再補足
発振器のディシプリンが再び始まり,直ちに正確な時刻が配給されまじめます.ALARM LEDは消灯し,SYNCのLEDは毎秒一回の点滅をはじめます.
すでにホールドオーバー期間を過ぎていた場合は,Stratum 16 からStratum 1 に戻り、Leap Indicatorも3(11)から0(00)に変化します.
ホールドオーバー期間内であれば,Stratum 1 が維持され,GPS信号を再度捕捉してロックできしだいGPS信号から得た時刻の配給が始まります.その際,内蔵発振器の累積誤差により10ms以下の時刻の飛びが生じますが,実用上,問題になることはありません.

以上

最終更新 2013年12月25日
株式会社 昌新 技術部

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