マルチテック LoRa スターターキット クイックスタートガイド

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製品の技術サポートは,本体に貼付された弊社シリアルラベル(www.shoshin.co.jpと記載)の内容を添えてこちらまで

LoRa® テクノロジ
MultiConnect® Conduit™
LoRa スターターキット クイックスタートガイド

スターターキットの箱を開けて10分でエンドノードのデータをIBMクラウド上に見える化します

Aug 09, 2018

LoRa スターターキットには、各種センサーを持ったエンドデバイスである mDot Box や LoRa ゲートウェイ Conduit (コンジット)が含まれており、これらは工場出荷時に通信に必要な設定をすませていますから、簡単な操作で、センサーデータをクラウド上で見える化できます。ここでは LoRa エンドデバイスである mDot ボックスからクラウドまでの下図の示すシステムの設定を行います。 キットには mDot や xDot のエンドデバイスも含まれており、これらも参加させることができます。

LoRa スターターキットの他にPCを1台とインターネット環境を用意します。 LTE モデルの LoRa ゲートウェイを使用する際は LTE 通信業者の SIM (2FFサイズ) が必要になります。用意していただく PC の OS は Windows でも Linux でもウェブブラウザが使えるPCであれば何でもかまいません。

mDot Box

 


マルチテック Conduit LoRaゲートウェイ

Bluemix Logo

mDot Box
LoRa エンドノード
mDot モジュール内蔵
各種センサー搭載
キー情報書き込み済み

LoRa Conduit
LoRa ゲートウェイ
AEP モデル
mCard LoRa 搭載
Bluemix フロー搭載済
LTE
Ethernet

DeviceHQ
IBM クラウド
Bluemix と
Node-RED ボイラーテンププレート

       
       
PCのブラウザに表示

マルチテック LoRa スターターキットの到着前に

マルチテック DeviceHQ に登録して、 Key を入手します

  1. マルチテック DeviceHQ に登録します

    マルチテック LoRa スターターキットをお買い上げになったら、品物の到着をお待ちいただく間にマルチテック DeviceHQ への登録してくだい。 登録はセットアップに必要な Key を入手するために必要になります。 ウェブブラウザから次のサイトにアクセスします。

    www.devicehq.com

    すでにアカウントをお持ちでしたら、ログインして ステップ3 にお進みください。

  2. まだ DeviceHQ のアカウントをお持ち出ないのであれば、ここでアカウントの登録をお願いいたします。 右下にある Register Account をクリックします。

    DeviceHQ

    DeviceHQ

    お客さまの Email アドレスがユーザー名になります。

    DeviceHQ

    Accept EULA のチェックボックスにチェックします。 EULA は エンドユーザーライセンスアグリーメントです。 私はロボットではありませんのチェックボックスにもチェックして、Create Account ボタンをクリックするとアカウントが作成されます。

    マルチテックからお客さまのアカウントをアクティベートするためのリンクをメールでお送りします(下に文面例)。 このメールが届きましたら、 click here をクリックしてログインしてください。

    Thank you for registering for a DeviceHQ? account.

    To activate your account click here.

    Multi-Tech Systems, Inc.

  3. DeviceHQ のダッシュボードの右上隅にあるお客さまの Email アドレスをクリックし、 Account Info を選択します。 Accound ダイアログが表示され、そこに Key の行があります。 その Key をステップ 5 で使いますから記録しておきます。

    DeviceHQ

    DeviceHQ


マルチテック LoRa スターターキットが届いたら

Conduit LoRa ゲートウェイのハードウェアを準備します

マルチテック Conduit

  1. LTE モデルを購入された場合は、通信業者の SIM カードを実装します(Ethernetで使用する際はSIMカードは不要です)

    前面の MULTITECH の銘板を固定しているネジを付属のドライバで取り外すろ SIM スロットが見えます
    SIM スロットに SIM をコンタクトが下になるように、切り欠きが右になるようにして差し込みます
    銘板を元に戻し、先ほど外したネジで固定します


    LTEのアンテナを本体背面のコネクタに指でねじ込みます

  2. LoRa のアンテナと GPS のアンテナを Conduit に実装されている mCard LoRa のコネクタに指でねじ込みます

    Condit LoRa ゲートウェイ 背面
    LTE, LoRa, GPS アンテナを取り付けた Conduit LoRa ゲートウェイ

  3. 付属の電源アダプタに ACプラグ を取り付け ケーブル先端のDCプラグを Conduit に接続します



  4. 電源アダプタを AC 電源に差し込みます

    電源(PWR)、ステータス表示 (STATUS)、リンク状態 (LS LED) が点灯し何度か点滅します
    2分ほどで STATUS LED が点滅を始めます

  5. イーサネットケーブルの一端を Conduit の E-NET ポートに、他端をPCのイーサーネットポートに差し込みます


Conduit LoRa ゲートウェイを設定します

キットに含まれる Conduit は、出荷時にすでに付属する mDotボックスに接続するのに必要な情報が書き込まれており、また IBM クラウドに接続するための NodeRed フローもすでに書き込まれています。 これらの設定は、 Conduit をリセットすると消えてしまいますのでご注意願います。

まず PC の IP アドレスを 192.168.2.10 にします。 次いで PCのウェブブラウザから Conduit の AEP にアクセスします。

  1. PCのウェブブラウザを開き、Conduit の初期 IP アドレス http://192.168.2.1 にアクセスします

    接続がセキュリティー上安全でないとのウェブページが表示されますが、これは Conduit が自己署名の証明書をつかっているためですので、次の方法で回避してください

    Internet Explorer の場合: 「このサイトの閲覧を続行する (推奨されません)」?をクリックします
    Chrome の場合: 「詳細設定」 そして 「192.168.2.1 にアクセスする(安全ではありません)」 をクリックします
    Firefox の場合: 「Advanced」 そして 「Add Exception...」 「Confirm Security Exception」 をクリックします

    初期値の Username : admin
    初期値の Password : admin

    を入力し Login をクリックすると First-Time Setup Wizard が起動します。Next ボタンをクリックします。




  2. 表示されるウィザードスクリーンを使い、運用に必要な次の設定を行います

    注意すべて終わるまで Finish ボタンをクリックしないでください - もしクリックしてしまったら、Administration をクリックし、Initial Setup を選択するともう一度ウィザードを開くことができます

    a. Password 新しいパスワードを設定することを強くおすすめします

    パスワードを変更することをおすすめします。変更しない場合は Skip をクリックします。



    b. 日付と時刻を設定します (日付と時刻はNTPで自動取得させることもできます)


    c. PPP (LTE モデルのみ) の設定を行います。不要な場合は Next ボタンをクリックします。




    d. IP の設定 - eth0

    DirectionWAN に、ModeDHCP Client に設定します


    e. Access configuration (Ethernet モデルのみ)
    • HTTP Redirect to HTTPS の下にある Via WAN の隣にあるボックス をチェック




  3. Finish をクリックして終了します

  4. Node-RED が WAN 経由でアクセスできるようにします

    Administration をクリックして、Access Configuration を選択します
    Node-RED の Via WAN にチェックを入れます


    Continue をクリックしてポップアップを閉じ
    Submit をクリックして設定を保存します

  5. Conduit が DeviceHQ (Remote Server) に接続できるように、Remote Server を有効にし、Account Key を設定します

    再び Administration をクリックして、 Remote Management を選択します
    Remote Server の下にある Enabled にチェックを入れ、DeviceHQ から入手した Key を Accound Key にペーストします



    Submit をクリックして設定を保存します
    Key についてはステップ3を参照ください




  6. Save and Restar をクリックして、Conduit が再び起動するのを 2分ほど待ちます

  7. Conduit と PC をそれぞれインターネットにアクセスできるネットワークに接続します

    Coduit からのイーサーネットケーブルを PC から抜いて、インターネットに接続できるネットワークに接続し、PC もインターネットにアクセスできるネットワークに接続します

  8. Conduit を DeviceHQ にチェックインさせます

    Conduit の電源を一旦切り、数秒待ってまた電源を投入すると、Conduit は DHCP サーバーから IP アドレスを取得し、インターネットを経由して DeviceHQ にチェックインします (この過程には2分ほどかかりますので、ステップ 9 に行く前に少し待ってください)

  9. ブラウザで www.deviceHQ.com に接続します

    DeviceHQ にログインします
    Devices ボタンをクリックして(注:デバイスのチェックボックスではありません)、デバイスのリストを表示します


    デバイスが列挙されます。


    列挙されたデバイス名をクリックするとポップアップウィンドウが開きます。



    スクロールダウンすると PPP や Ethernet の項目があります。ここに Conduit がDHCPサーバーから取得した IP アドレスが表示されていますのでメモしておきます。



  10. ウェブブラウザを開き、上記 IP アドレスの Conduit にアクセスします

    Conduit のログインが表示されます。



  11. MQTT out node を変更して IBM クラウド にMQTT で接続します

    Apps をクリックし、 Manage Apps が表示されたら Launch Node-RED をクリックして Node-RED を起動します。 キットに付属する Conduit にはフローが書き込まれており、それが表示されます。



    Node-REDが起動しますので、 MQTT Quickstart を左ダブルクリックします。



    Edit mqtt out node が開きます。 鉛筆を左クリックします。



    Edit mqtt-broker node が開きますので、Server を a:quickstart:multitech の末尾に testjapan を追加して a:quickstart:multitechtestjapan に変更します。 Update ボタンを左クリックして更新します。



    Edit mqtt out nodeに戻りますので、Server が変更されたことを確認して Done ボタンを左クリックします。



    Deploy を左クリックして、MWTT Quickstart のステータスが connected になることを確認します。



mDot Box を準備し、センサーデータを送信します

mDot-Box は各種センサーを備えた、プログラム済みの LoRa エンドデバイスであり、2つのサイトサーベイモードを持っています。 ここでは、LoRa Demo モードで使用し、定期的にセンサーデータを Conduit LoRa ゲートウェイに送信します。 mDot Box

  1. アンテナを指でねじ込み取り付けます。

  2. mDot Box の裏蓋を取り外し、キットに付属する 009P 9V 乾電池の保護キャップを外してコネクタに接続し、電池を mDot Box 本体に収めて、裏蓋を取り付けます。

  3. mDot Box 本体左側側面にあるスライドスイッチを操作して電源を入れます。

  4. mDot Box の設定には SW1 (右)と SW2 (左) の押しボタンスイッチを使います。 左ボタンで選択矢印をスクロールさせ、右ボタンで選択を確定します。 Select Mode が表示され初期値では矢印が LoRa Demo を指していますから、SW1 を押して選択します。
    mDot-Box Screen


    SW1 を押すと Joining の表示に変わり、Conduit に接続を試みます。 接続すると Join Success! と表示して、LoRa Demo モードの画面に切りかわります。



  5. Trigger (SW1) を押すと、即座にデータを送信します。mDot Box が LoRaWANを通じて Conduit にセンサーのデータを送る間隔(秒) 送信間隔を変える、Interval (SW2) を押します。 初期値では 10 秒に一度送信します。間隔を変えるには SW1 を押します。

液晶にはセンサーのデータが表示されます。 mDot Box の詳しい説明は、付属の MultiConnect mDot Box Quick Start をお読みいただくか、こちらをご覧ください: http://www.multitech.net/developer/software/dot-box-and-evb-software/

注意: 連続運用は電池を消耗します。 長時間の運用には外部電源の利用をおすすめします。

データを IBM クラウド ( Quickstart ) に送信します

  1. IBM クラウドの Quickstart を使い、エンドデバイス(mDot Box)からのデータをウェブブラウザにグラフ表示します

    注意:本格的な運用では、安全なデータ転送のために IBM クラウド (Bluemix) のアカウントを作り、Conduit の Node-RED にIDとパスワードを登録します。 ログインせずに IBM Bluemix クイックスタートのページに送られたデータは公開され Conduit のアドレスを知る誰にでもアクセスできてしまいます。

    mDot ボックスから Conduit ゲートウェイを経由してクラウドにデータを送ります;

    1. PCのウェブブラウザから https://quickstart.internetofthings.ibmcloud.com/ にアクセスします

    2. IBM の利用条件を確認のうえチェックボックスにチェックして同意します
      IBM Cloud

    3. Conduit の本体底面にある NOTE ID: 00:08:00:XX:XX:XX を確認してください
      Node ID

    4. IBM Watson IoT Platform の Quickstart の デバイス ID の欄に NODE ID を 00-80-00-XX-XX-XX のようにハイフンで区切って入力します
      IBM Cloud
    5. 「進む」をクリックしてしばらくすると、ウェブプラウザにデータがグラフになって表示されます

      進行の様子や、IBM クラウドに送られるデータパケットの内容は Conduit の Node-RED のページで確認できます。


以上で、エンドデバイスからクラウドまでの接続ができました。 もし Conduit と IBM クラウドの接続がうまくいかない場合はネットワーク環境に問題があるかも知れませんので、デバイスを模擬する シミューレート・デバイスを PC 上で実行して、IBM クラウドにデータを送り、IBM クラウド上にデータが表示されることを確認してみてください。


IBM クラウド Quickstart にシミュレータからデータを送ってみる

IBM Bluemix の Quickstart のページに用意されている シミュレート・デバイス はデバイスを模擬して Quickstart にデータを送ることができます。お使いになっているネットワーク環境から IBM クラウドにデータを送ることができるのかどうか、またどのようにデータがグラフ化されるのか簡単に試してみることができます。

Quickstart の説明と シミュレート・デバイス はここにあります。

https://console.bluemix.net/docs/services/IoT/getting_started/quickstart/index.html#quickstart

これをクリックすると、シミュレート・デバイスが起動し、直ちに IBM クラウド の Quickstart に接続して、デバイスID を右上に表示します。

http://quickstart.internetofthings.ibmcloud.com/iotsensor

右上に表示された ID を IBM クラウドの Quickstart のデバイスID欄に入力すると、グラフが表示されます。

IBM クラウドの Quickstart はここにあります。

https://quickstart.internetofthings.ibmcloud.com



IBM クラウドを使う

  • グラフの下にある、データポイントのフィールド(温度、照度 など)をクリックするとそれぞれのグラフを見ることができます。

  • IBM クラウドのアカウントを作ると、安全なデータストレージを持つご自身のアプリケーションを作ることができます。

  • IBM クラウドのアカウントはいくつものデータストレージと分析ツールへのアクセスができるようになります。

  • データストレージ用に IBM クラウドにアカウントを作ったら、Conduit の Node-RED アプリケーションにアクセスし、ご自身の IBM クラウドアカウントににでターを送る新しい出力ノードを作ります。 Conduit の Node-RED の使い方についてはこちらも参照ください:
    http://www.multitech.net/developer/wp-content/uploads/2015/08/DeviceHQ_Dev_User_Guide.pdf

これで、LoRa エンドノードの mDot-Box から LoRa ゲートウェイを経由してクラウドに送られたセンサーデータをグラフ化できました。

関連する文書とサポート

  • スターターキットの箱にあるデバイスのクイックスタートは箱の中にあります(英語版)。

  • 開発者用のガイド、ATコマンド、開発者用リソースは www.multitech.net にあります。

  • 開発者のためのフォーラムは www.multitech.net/developer/forums にあります。

  • マルチテックのサポートチームに直接質問するには support.multitech.com にアカウントを作り、Support Case として登録してください。

  • 弊社から購入されたお客さまはこちらからお問い合わせいただくことができます お問い合わせ - 資料請求フォーム

Mbed

ARM Mbed は ARM Cortex-M マイクロコントローラを使う組込デバイスのための無料で利用できる、オープンソースのプラットフォームとOSです。 Mbed のウェブサイトには製品の試作に利用できるソフトウェアライブラリやハードウェア設計例などが無償で提供されています。 プラットフォームには C/C++ SDK、マイクロコントローラ HDK、利用できる開発用基板、オンラインコンパイラ、オンライン開発者コラボレーションツールなどがあります。

 

 

 

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Conduit LoRaゲートウェイ

mDot Box LoRaエンドノード

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