アナログモデム 専用線モデム 組込用モデム
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アナログモデム 2/4線式専用線 ダイアル回線 同期/非同期モデム


MT2834BLI よくある質問と回答集

  • 現在の設定状態とファームウェアのバージョンを知るには

    次のコマンドを実行してください.
    ATL5L6L7L8
    ATI0I1I2I3

    専用線モードに入っているときは,コマンドモードエスケープ(初期値 +++AT改行)で一旦コマンドモードに抜けてから上記のコマンドを実行して,ATO改行(ATオー改行)でオンラインモードに戻ります.

  • 日本向けのファームウェアはMULTITECHのウェブサイトに無いようですが?

    本体に貼付してある弊社のラベル(www.shoshin.co.jpと記載)の内容を添えて,こちらまで請求ください.なお,現在支障なく使えているのであれば,ファームウェアを更新する必要はありません. また,番号の新しいと思われるファームウェアが最新のものとも限りません.

  • 専用線モード非同期で使いたいのですが,どのように設定すればよいですか?

    MT2834BLI-JPは2線式と4線式の専用線に対応しています.2線と4線の違いはディップスイッチ16の設定だけになります.
    この例では,回線速度は最大33.6kbps,シリアル通信は115.2kbps,ハードウェアフロー制御とします.

    まず,シリアルポートとモデムの速度を設定します.
    AT&F<CR> 一旦向上出荷初期値に戻し
    AT$MB33600$SB115200$BA0&W<CR>
    ここで$MBが回線側の速度であり,使用する専用線にあわせて設定します.$SBがシリアルポートの速度であり,接続する機器のシリアル通信速度に合わせます.$BA0は回線側とシリアルポートは別の速度を使うことを意味します.&W0で変更を保存します. 初期値では$SB57600 $MB33600となっています.

    ディップスイッチを設定します.初期値からの変更は次の通りです.
    5 : 1台を UP アンサーモードに他方をDown オリジネートモードに設定
    7 : UPにしてハードウェアフロー制御を有効にします(接続する機器もハードウェアフロー制御に設定します).
    10 : Down 専用線モード
    16 : UP 2線式専用線 または Down 4線式専用線

    オリジネートモードにセットされたモデムは,DTRが上がるとアンサーモード側のモデムに接続を試みます.もし,DTRを無視して常に接続するようにしたいのであればDIPスイッチ #1をDownにします.初期値ではUpになっており,DTRに応じて動作します.

    専用線は2/4線式ともに LEASED のジャックに接続します.

  • 現在通信状態にあるモデムの状態を知りたいのですが?

    期値 +++AT<改行>で一旦コマンドモードに抜けてから ATL8コマンドを実行して ONLINE DIAGNOSTICS の結果を表示させます.ATO改行(ATオー改行)でオンラインモードに戻ります.

  • DIPスイッチの初期設定は?

    上上下上 上上下下 下上下下 上上上下

  • DIPスイッチの設定はどうなっていますか?

    スイッチモード設定説明
    1
    DTRの動作
    UP* 通常動作
    DN 強制ON
    通常DTRがONにならないとモデムは動作しません.強制ONにすると,DTR信号によらずモデムは動作します.
    2非同期 フロー制御
    UP* ハード
    DN Xon/Xoff
    UPは&E4,DNは&E5に相当します.
    同期 UP* SDLCモード
    DN BSCモード
    主にIBMメインフレームの使うプロトコルです.
    3公衆 モデムの応答
    UP なし
    DN* あり
    UPはQ0,DNはQ2に相当します.アプリケーションがモデムからの応答を必要としない場合,応答なしに設定します.
    専用線 送出レベル
    UP -15dB
    DN* -9dB
    送出レベルを切り替えます.短いケーブルで2台のモデムをつなぐときは,UPにして送出レベルを下げます.
    4同期 AS/400モード
    UP* 有効
    DN 無効
    IBM5853モデムの互換動作.スイッチ7をUP,4をDNにすること.
    スイッチ4をUPにするとこの機能は無効になる.
    非同期 UUCP Spoof
    UP* 無効
    DN 有効
    UUCPのACKをモデムが返すためスループとが改善する.
    このモデムをUUCPに使わない場合は DN無効とする.
    5公衆 自動応答
    UP* する
    DN しない
    モデムを発信のみに使いに着信しないようにするための設定です.
    専用線 Org/Ans切替
    UP* アンサー
    DN オリジネート
    一端をオリジネート,他端をアンサーに設定します.
    6非同期 スループット最大
    UP* 有効
    DN 無効
    エラー訂正,V.42ハンドシェークなどをサポートしないホストに接続する場合に,スループット最大化モードを無効にする.この設定により,エラー訂正,速度変換,シリアルポートの速度が影響を受けます.
    同期 スレーブクロック
    UP* 無効
    DN 有効
    同期モードにおいて,有効にするとオリジネートモデムはアンサーモデムのクロックを使うようになります.
    7
    RTS
    UP 通常動作
    DN* 強制
    RTS-CTS信号は半二重同期モードや非同期のハードウェアフロー制御に使われます.DN強制にすると,CTSにかかわらずRTSをセットします.速度変換やV.42を利用するときはUPにして,通常のRTS/CTSハードウェアフロー制御にします.
    8
    コマンド
    UP 無効
    DN* 有効
    UP無効ではモデムがATあるいはV.25bisコマンドを受け付けないようにします.
    9
    デジタル
    ループバック
    UP ローカル
    DN* リモート
    デジタルループバックテストをローカルで行うかリモートで行うかの設定です.オンライン中に前面パネルのOrg/Ansスイッチを上に上げて手を離すとこのスイッチの設定にしたがいデジタルループバックが行われます.
    10
    DDD
    UP* 公衆回線
    DN 専用線
    ダイアルアップ公衆回線モードと専用線モードの切り替えです.
    11非同期 コマンド応答
    UP AT
    DN* Multitech
    AT標準のコマンド応答を返すか,マルチテックの拡張コマンド応答を返すかを切り替えます.&Q1と&Q0に相当します.
    同期 クロック選択
    UP 外部
    DN* 内部
    同期モードにおいて,送信クロックとしてモデム内部クロック(ピン15/17)を使うか,DTEから外部クロック(ピン24)供給するかを切り替えます.
    12
    動作切替
    UP 同期
    DN* 非同期
    非同期モデムとして動作するか,同期モデムとして動作させるのかを切り替えます.
    13
    14
    同期 13 UP*
    14 UP*
    専用線同期モードの送信内部クロックを設定します.
    28800 bps = 13 UP 14 UP
    19200 bps = 13 DN 14 UP
    14400 bps = 13 UP 14 DN
    9600 bps = 13 DN 14 DN
    15
    DCD/DSR
    UP* 通常
    DN 強制
    ラインの状況に応じてDCDとDSRを変化するか,強制的にセットするかを切り換えます.
    16
    2W/4W
    UP 2W
    DN* 4W
    MT2834BLIは4線式専用線をサポートしています.このスイッチは2線式専用線と4線式専用線を切り換えます.


  • 専用線非同期オンラインの時,前面パネルの Org/Ans トグルスイッチの使い方は?

    このトグルスイッチはデジタルループバックを切り替えます.Org/Ansスイッチを上(Answer側)に上げて,手を放すと次のモードになります.

    DIPスイッチ #9 が上 : ローカルデジタルループバック
    DIPスイッチ #9 が下 : リモートデジタルループバック


  • コマンドを使わずにリセットしたいのですが?

    Org/Ansスイッチを上にしたまま電源を入れて,10秒ほど経ってから手を離します.

  • 専用線がダウンしたときに自動的にダイアル回線でバックアップさせるには?

    これをダイアルバックアップ機能と呼び,次の3つの設定値を使い,次のように機能します.

    設定パラメータ
    S18 レジスタ : 自動専用線復旧 単位分 初期値30分 設定範囲 1-255
    S19 レジスタ : ダイアルバックタイマー 単位分 初期値1分 設定範囲 0-255
    N9 電話番号メモリ : ダイアルバックアップに使う電話番号

    自動バックアップと自動復旧の動作
    専用線で通信が続いていたものとします.
    1. Leasedのポートに接続された専用線がダウンすると,自動的にリトレーニングが実行され専用線の接続を復旧しようとします.
    2. もし S19 レジスタに設定された時間(初期値1分)リトレーニングオを続けても復旧できないと,ダイアル回線によるバックアップの動作に入ります.
    3. ダイアルバックアップ機能によりオリジネート側のモデムは N9 の電話番号にLineポートに接続された公衆回線を経由して自動的に電話をかけます.
    4. ダイアルバックアップ機能によりアンサー側のモデムは公衆回線の接続されたLineポートを自動着信にします.
    5. ダイアル回線を経由してリンクが成立します.
    6. ダイアル回線を経由してリンクが成立してから,S18 レジスタに設定した時間(初期値30分)が経過すると,一旦ダイアル回線を切って,2. に戻り専用線のリトレーニングを試みます.

    手動操作によるダイアル回線から専用線への復旧
    つぎの2つの方法で,ダイアル回線によるバックアップを終了し,専用線のリトレーニングを開始できます.
    1. 前面パネルの Voice/Data スイッチを下に一度下ろします.
    2. DTR信号を50mSおろします.

    パラメータの設定に置ける注意点
    1. S18 レジスタの値はオリジネートとアンサーのモデムで同じにしておかねばなりません.
    2. S18 レジスタに小さな値をセットすると,ダイアル回線によるバックアップ回線が頻繁に切断される事になります.


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