grub.conf 設定例
シリアルコンソールとキーボードモニター併用
(注意:この設定を行った場合,"Press any key to continue" がシリアルポートとモニターに出力されて,シリアル端末かキーボードかいずれかからキー入力が
あるかタイムアウトするまで,Grubの起動は停止します.いずれかの入力デバイス
から入力があると,そのデバイスにGRUBのブートメニューが表示されます.
いずれからも入力がなくタイムアウトすると,terminal行に先に書かれたデバイス
にGRUBのブートメニューが表示され,他のデバイスには何も表示されません.)
(注意:この設定では,GRUBブートメニューとカーネルのブートメッセージがシリ
アルポートにも出力されるようになるだけで,ログインする事はできません.
inittab他の設定もあわせて実施してください.)

# grub.conf generated by anaconda
#
# Note that you do not have to rerun grub after making changes to this file
# NOTICE:  You have a /boot partition.  This means that
#          all kernel and initrd paths are relative to /boot/, eg.
#          root (hd0,0)
#          kernel /vmlinuz-version ro root=/dev/sda2
#          initrd /initrd-version.img
#boot=/dev/sda
default=0
timeout=10
# splashimage=(hd0,0)/grub/splash.xpm.gz
serial --unit=0 --speed=115200 --word=8 --parity=no --stop=1
terminal --timeout=10 serial console
# terminal serial
password --md5 $1$pDYLoOsr$xHxPY0qdBAWmIrWWuJHtm1
title Red Hat Enterprise Linux ES (2.6.21-4.0.1.ELsmp)
	root (hd0,0)
	kernel /vmlinuz-2.6.21-4.0.1.ELsmp ro root=LABEL=/ console=tty0 console=ttyS0,115200n8r
	initrd /initrd-2.6.21-4.0.1.ELsmp.img
title Red Hat Enterprise Linux ES (2.6.21-4.0.1.EL)
	root (hd0,0)
	kernel /vmlinuz-2.6.21-4.0.1.EL ro root=LABEL=/ console=tty0 console=ttyS0,115200n8r
	initrd /initrd-2.6.21-4.0.1.EL.img
title Red Hat Enterprise Linux ES (2.6.21-4.0.1.EL) Single User
	root (hd0,0)
	kernel /vmlinuz-2.6.21-4.0.1.EL ro root=LABEL=/ console=tty0 console=ttyS0,115200n8r s
	initrd /initrd-2.6.21-4.0.1.EL.img



説明
詳しくは GRUBマニュアルとGNU GRUBサイトを参照ください.
http://www.gnu.org/software/grub/

default=0
timeout行に指定した秒数が過ぎると,0番目(すなわち一番上)の設定で起動します.

timeout=10
ブートメニューを表示して10秒以内に項目を選択しないと,
default行に指定したエントリで起動します.

# splashimage=...
画像表示はしないので,この行はコメントアウトします.

serial --unit=0 --speed=115200 --word=8 --parity=no --stop=1
Grubのブートメニューを表示するシリアルポートとそのパラメータの指定です.
この行を記述しても,teminal行を書かないと,シリアルコンソールは機能しません.
--unit=0 は通常COM1を意味します.COM2を使うときは --unit=1にします.
--speed=115200 は通信速度です.9600bpsであれば9600とします.
--word=8 データビット数8
--parity=no パリティーを使わない
--stop=1 ストップビット数1

terminal --timeout=10 serial console
serial 行と組み合わせて,ターミナルを指定します.
この例では,"Press any key to continue"をシリアルポートとモニターの両方に
表示して,シリアル(優先)かキーボードモニタかいずれか先にキーが
打たれた方がコンソールになりますが,--timeout=10 の10秒以内にキーを
打たないと,先に書かれているserialシリアルがコンソールになります.
選択されなかった側にはGrubのブートメニューは表示されません.
シリアルコンソールのみを使い,キーボードモニタを使わないのであれば次のようにします.
terminal serial
terminal 行を省くと,モニターにのみGrubメニューが表示されます.


kernel /vmlinuz-2.4.21-4.0.1.ELsmp ro root=LABEL=/ console=tty0 console=ttyS0,115200n8r
カーネルオプションに追記して,モニター(tty0)とシリアルポート(ttyS0)の
両方にコンソール出力するように指定しています.ttyポートの設定とシリアルパラメータの
設定は,serial行の設定にあわせます.
シリアルポートのみを
シリアルコンソールのみを使い,キーボードモニタを使わないのであれば次のようにします.
kernel /vmlinuz-2.4.21-4.0.1.ELsmp ro root=LABEL=/ console=ttyS0,115200n8r